なりたい職業 - sisodwa
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暮らしのエッセイ

なりたい職業


高校生のいとこのミハリに"なりたい職業"を尋ねた。



"薬剤師!" と張り切った声で彼女は答えた。
"じゃぁ、ミハリは理数系の勉強が好きなんやね?"とアタシ。


"No、別に数学が好きなわけでも、特に薬に興味があるわけでもない。でもお給料いいから薬剤師になりたいの。"と彼女は答えた。


中学生のラスタの妹に同じ質問をしたところ、"お金"を示すデスチャーをしながら"医者。"と答えた。


なんだか日本の中学生や高校生も言ってそうだなー、なんて思ったのだった。

南アフリカと日本はある意味でとても似ている。
そのの類似の線の中心には"アメリカ"という国が見え隠れしている。



話は変わって、今我が家には居候がいる。
彼はラスタの昔からの友達で、居候歴2カ月になる。


先日、彼とアタシは"科学技術"について"あーでもない"、"こーでもない"と話をしていた。

例えば100年前から考えてみていわゆる科学的な技術は進化した。
たくさんの不治の病は不治の病ではなくなったし、いろんな生活に便利なものが生まれ、しかも大量生産することさえできるようになった。
アタシたちの生活はこの科学技術とともに変化してきた。


例えば"医者"。100年前も医者はいた。科学技術はもっともっと遅れていたから治せない病気もたくさんあった。でも医者は"医者"という職業を今よりもかなり明確に理解していた。
医者は人の命の手伝いをするという尊い職業であり、"高給取り"という職業ではなかった。

なんでこの世に医者が生まれたのか。
彼らは純粋に人を治すことを考えていた。それが医者が生まれた原点だった。当時の医者と今の医者では魂のかけ方が違う。科学技術は進んだ。生活も豊かになった。でも人間の一番大切な部分、つまり"魂(スピリット)"の部分はどんどん退化しているように思える。

それは科学技術がスピリチュアルな世界を否定し続けてきたからだろう。
教育も科学技術がベースになっている。



人間は進化しているようで、どんどん退化しているような気がする。


人間の中には"魂(スピリット)"がある。魂がなければ人間は人間じゃなくなる。
魂は"心臓"とは違う。魂は目に見えない。


学校や大学で知識を詰込む勉強をしても、魂の育て方を知らなければただの"頭でっかち"で終わってしまう。


例えば核兵器を作ってる有名な学者とか、軍隊のトップにいる人たちとか、一般的には彼らはその豪華な生活から"成功者"と見られることが多い。でもそれは"魂の成長"を全く無視している評価にすぎない。


人間の魂の教育はどんどん退化している。

若者が職業をお金で決めること事態が物語っている。



でもそんな中でも魂を育てている人はいる。
例えばアタシの父親。ウナギを焼き続けてウン十年。大金を稼ぐことよりも、お客さんを満足させることを考えてきたアタシの自慢の父親。

そんな父親と彼を常に隣でサポートする母親の元でアタシは魂の育て方を肌で感じて学んできた。




お金はあとからついてくる。



それが大金でなくても、ポジティブに自分に本当に誇れる仕事をしている限り、餓死することはない。
そいういうふうになっている。

人間に限らず地球のシステムはそういうふうになっている。
スズメやハトが餓死しないように。

もし自分が本当に自分に誇れる職業を見つけて魂を込めて頑張っているなら、必ず生きていけるとアタシは確信してる。
なぜなら"お金"は人間よりずっとあとに人間が作った便利に生活できるただの道具に過ぎず、人間はもっともっと大きなものに生かされているからだった。


正直、アフリカでのラスタとアタシの生活はキチキチだけど、お金がないと二人で涙を流したことは1度もない。
ラスタは自分の誇れる仕事をし、贅沢はできないけど、お金は必要なだけいつも与えられている。


"なりたい職業"、"なりたい職業"、"なりたい職業"......



アタシたちはいつでも自由。
もしアタシがその仕事を心から愛せるなら、大金を手にするよりもずっとずっと幸せ。



そういうことを、日曜の昼下り、チマチマと革と木の実でイヤリングを作りながら居候の彼と話していたのである。


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