オーガニック地鶏を飼おう! - sisodwa
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暮らしのエッセイ

オーガニック地鶏を飼おう!

私は鶏を食べて30年を超える。
毎日とは言わないが、週に一度は鶏を食べて育った。
食べて育ったということは、少なくとも鶏は私の血となり肉となり、今の私の体を作る一部なのだ。

アフリカの生活で初めて鶏を飼い始めた。
うちで主に飼育している鶏はコサ鶏(チキン)と呼ばれるこの地域の地鶏だ。アマチョンチョ(ひよこ)も含めると20羽は超える。
そしてブロイラーとコサ鶏のミックスが3羽。彼らの体は地鶏のそれと比べると二倍以上に大きくなる。ただ動物的な感覚は弱く卵も温めないし、コミュニケーション能力も劣る。

飼ってみると鶏が驚く程賢い動物なことに気がつく。

雌鳥は成鳥になると卵を産むようになる。
産卵用の鶏になると4個産むものもいるらしいが、うちの鶏はオーガニックなので一日に一個しか産まない。雌は雨の降らない、最適な環境を探して産む。きちんとした定位置が決まれば毎日同じ場所に同じくらいの時間に来ては卵を産み去っていく。

産む前になぜか「コココココココココ~!!!!」と産む鳴き声をあげるのもおもしろい。

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▲現在進行中の巣箱の中。5つの卵は産み始めて5日目ということ。

鶏は一羽の雄鶏に何羽もの雌鳥がハーレムとして群れを作る。
わが家には二羽の成鳥の雄鶏がいるが、彼らはいつも雌鳥を取り合ってピリピリしている。

体の中の卵が全て終わると雌鳥は巣箱に座る。
寒い日も、暑い日も、風の日も、嵐の日も、ひたすら座り卵を温める。それは21日にも亘る。
卵はコサ鶏で12個程。ブロイラーミックスで14個程。

初めてこの母親鶏のこの21日を見た時は心底感動した。

ただひたすら巣箱に座り続けるのだ。他の鶏とは一切のコミュニケーションをとらない。

数日に一回巣箱から出てきて餌を食べる。
その時もすごい気性が荒く、他の鶏は太刀打ちできない。
彼女はすでに母の顔になっているのだ。

母親鶏が温めるその卵の中ではぬくぬくとアマチョンチョが育っている。
そしてその時が来ると、彼らはその殻を破り出てくるのだ。
その時のアマチョンチョのサイズは卵サイズ。産まれたてのアマチョンチョはかわいいとしか言いようがない。

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二日も経つと母親鶏は巣箱を後にし、その巣箱には二度と戻ってこない。

これからが母親鶏の忙しい日々の始まりだ。
彼女は獲物の捕獲の仕方、水の飲み方などを身をもって教える
アマチョンチョたちも母親がツツイタものに集まってきて真似をして大きくなる。

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鶏は雑食だ。彼らは主に昆虫や柔らかい葉っぱを食べる。
うちで鶏にあげている餌は乾燥させたとうもろこし。アマチョンチョ用は砕いて粉になったもの。少し大きくなると粒は大きくなる。


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▲一ヶ月経ったアマチョンチョ。顔が鶏らしくなってきた。

母親鶏は一ヶ月ほどアマチョンチョと片時も離れず一緒に過ごす。
この時は群れには加わらず、母と子だけで過ごすのだ。
眠る時は足元に全てのアマチョンチョを隠し眠る。

アマチョンチョは母親鶏の声を注意深く聞いている。
危険が迫ると「ギューギューギュー」と濁ったような声を出す。
そうすると一斉に母親鶏の元に集まり警戒するのだ。

母親鶏はアマチョンチョが独立するその日まで餌を殆ど食べない。
つつくだけでアマチョンチョに食べるようにあげるのだ。
その姿があまりにも甲斐甲斐しくて、同じ母親として彼女たちの母性には学ぶことがたくさんある。

これまでいろんな国を旅してきたけれど、たくさんの国で鶏は民家で飼われていた。
日本も昔は鶏を飼っていた家が多かったと聞く。
実際に飼ってみるとその理由がわかる。鶏はとても飼いやすい動物だ。
そしてその生命力もすごい。アフリカ人いわく鶏は25年ほど生きるそうだ。

日本の街中ではちょっと難しいけれど、田舎なら問題なく飼えるだろう。
雄鶏の声も一週間もすれば慣れる。
そもそも鶏の声をうるさく思う者に彼らを食べる権利はないと思うのだ。

30年以上も鶏を食べてきて、ここ数年で初めて鶏の生態を知った。
その生態を知るごとに彼らへ対する尊敬の心が芽生える。
そして大切に育てた鶏を絞める日、家族みんなでその命に心から感謝を捧げるのだ。
その肉は足や顔まで食べつくす。骨には少しの肉も残さない。
その骨はわが家の犬のご馳走。
そしてその肉も骨もスーパーで買うそれとは全く違う味わいだ。

オーガニック地鶏を育てよう。
鶏は一番手軽に飼える家畜なのだから。
彼らは肉としてだけではなく、私たちに人間として大切なものを与えてくれるだろう。



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2 Comments

鳥紳士 says...""
(´・ω・`)うちも祖父母宅で鶏を飼っていました。
こちらが朝寝坊していると、「コケコッコー!」と起こしてくれました。

鶏は人で言う4歳児くらいの知能があるそうです。
鳥は知的レベルが低いという描写がよくされますが、
思ったより賢いんですよね。

ストレスなく育って欲しいものです。
日本だと狭苦しそうにしていますから。
愛しいからこそ大切に頂く。噛みしめるように味わうと、
本当にすごく美味しく感じるんですよね。

命をもらって、人は生きているというのを実感します。


(´・ω・`)アマチョンチョ可愛い。
2014.02.11 01:45 | URL | #- [edit]
momo says...""
鳥紳士さん
鶏は本当に利口な動物です。

ウチは鶏を放し飼いしているので、彼らはいつも忙しそうに土を掘って虫を探して食べています。鶏って雑食なんですよね。
ミミズを見つけた時なんて本当にうれしそうに食べていますよ。
鶏は気がつよいのでウチの犬より地位が高いんですよ(笑)
2014.02.24 18:55 | URL | #- [edit]

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