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トランスカイ・暮らしのエッセイ

「心が感じたままに、全力で生きたい」アフリカ移住7年目に得た気づき。

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第16回    「心が感じたままに、全力で生きたい」アフリカ移住7年目に得た気づき。

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(村の我が家で凧揚げをする二人。丘の上にあるこの村はいつも風が吹いている)

早いもので私がトランスカイに移住してから7年という歳月が経った。

移住したての頃は、まだコサ族文化や南アフリカでの海外生活に慣れることで精一杯だった。2010年、移住の年に長男を妊娠、そして出産、初めての子育てが始まった。そして3年後に二児の妊娠、出産。

妻になることも、母になることも、南アフリカでの生活も、コサ族の文化も、日本人がたった一人というマイノリティになることも、すべて初めてだったので、最初の数年はもう必死だった。正直日本に帰りたいと 1万回くらい思っただろう。いや、2万回くらい思ったかもしれない。


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(セコのママの村から見た夕日)


アフリカ人は男女が別行動なことが多いので、友達のいない私は孤独を感じていた。友達がいない、と言えば嘘になるが、同じ価値観で話せる友達を見つけるのは、日本でも難しいことだ。

私はこの7年、この暮らしの意味を考え続けていた。そして最近ようやく薄々、なぜ私にこの時間が必要なのか、わかってきたような気がしている。

その理由の一つに二人の子供の存在がある。二人が生まれてくるために、私はここにたどり着いたのではないだろうか。彼らをこの世に生まれてきた同じ人間として見た時、その存在にそんな気がしてならない。彼らは生まれるべくして、生まれてきたのだ。それは私の両親が出会い、私が生まれてきたように。人の誕生というのは、そんな奇跡の上に成り立っている。

そうして私たちはそんな奇跡の中、たった一人で生まれてきて、たった一人で死んでいく。最近そのことを少しだけ理解できるようになったような気がする。たくさんの人といることが、孤独から抜け出す道ではない。人間は一人では生きていけないが、寂しさを紛らわすために他の人と一緒にいるのは違う。

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(朝焼けが美しいトゥフエーニ村)

この自由な時間の中で自分と向き合い、心の声に耳を傾ける作業を振り返ると、決して無駄な時間であったとは思えない。この数年で私は心のインスピレーションの声が、以前よりも遥かに強くなっているのを感じる。忙しい日々の中ではその声はきっと聞こえなかっただろう。

そしてそのインスピレーションと共にあの10年前の旅や日々のことを少しずつ文字にしていく作業を行っている。これは二人の子供が少し手を離れた今だからできる、私にとってとても大切な作業だ。あの旅や、今のこの暮らしのことを何かに綴っておきたい。私は最近、何かに突き動かされるようにその作業に没頭している。きっと、今がその時なのだろう。


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(我が家の同居人、桑の木に揺れるハタオリドリの巣)

トランスカイでの私の時間は相変わらずゆっくりと流れている。買わない工夫とアート、心に浮かぶことを文字にしながら、土を触り、種を植え、他の動物と共に生きている。その暮らしに私は人間としての喜びと、家族への愛を日々感じている。

私の家を訪れた人はそのシンプルさに驚くかもしれない。ウムタタの我が家はトレーラーハウスである。古くてそんなに大きくないトレーラーハウス。それをDIYで好きなようにして暮らしている。この小さな家で私たちの持ち物はとても限られている。しかしそれは物をあまり買わず、なければ作るか修理して使うというモットーのセコと私のライフスタイルに合っているのかもしれない。

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(ウムタタの我が家、トレーラーハウス)

そんな私の元には時々国籍問わず旅人が訪れてくれる。去年は来客が多かったし、今年も年明けに日本人のお坊さんが偶然ウムタタを歩いていたので(と言ってもお坊さんの服装はしてないけど)、彼をナンパして、村へ連れて行ってウムタタの我が家に泊まってもらった。ウムタタを歩く日本人に偶然出会ったのはこの7年で初めてだ。

好きでアフリカへ旅して、コサ族の夫と結婚したのだが、実際は流れに逆らわずに来たら、ここまで来ていた、という感覚だ。私は誰一人の反対も押し切らず、ここまできた。両親は私のこの暮らしを誰よりも応援してくれているし、10年前の旅の目的は一度も永住の地を探すものではなかった。しかし縁を辿るうちにセコに出逢い、この地トランスカイで暮らすことになった。その不思議な感覚から、私は今もあの旅の中で生きているような気がしている。

私はこれからも流れに身を任せて生きたいと思っている。もちろん自由で幸せな人生の中には、忍耐も必要だ。でも忍耐の後に得るものはきっと大きいだろう。そしてお金のためだけに働くことはせず、心が感じることを全力で行い、(金銭的に)貧しくても工夫を楽しみ、心が感じるままに一生懸命に生きたい。そこに生きる道があると信じたいのだ。

移住7年目。心のインスピレーションを大切に。これからも土を触り、動物と暮らし、子供二人に親として育てられ、この地に根付いていこう。






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