お金ではない価値のあり方を考える「庭に果樹を植えよう」2017年ガヴァピアス - sisodwa
sisodwa2017tittle.jpg
MENU


sisodwa さくひん・工房

お金ではない価値のあり方を考える「庭に果樹を植えよう」2017年ガヴァピアス

IMG_6478.jpg

earth_kobo.jpg




シソドワの作品で使われるビーズには私が歩き回って収穫している木の実や、鞘などの他に、日常的に暮らしの中で食べている種がある。

オリーブの種、アボカドの種、びわの種、桃の種、ライチの種、ナツメヤシの種・・・・。

木の種は大抵硬い。もしくは乾燥させると硬くなる。美味しくその果実をいただいたら、大切にその種を洗って、乾燥して、亜麻仁油や、彫刻などを施す。種の形は一つ一つ果実によって違う。その種を見るだけで幸せな気分になる。

我が家にはユーカリや、ネズミモチの木の他に、桃の木や、桑の木、ガヴァの木などの果樹もいくつか植わっている。この果樹は私がお嫁に来た時から植わっていた木で、毎年おいしい果実を私たちに与えてくれる、季節を感じるのに欠かせない存在だ。

IMG_6475.jpg
(我が家のガヴァの木)

中でも庭の真ん中にあるガヴァの木は、子供たちの格好の遊び場。子供たちが上手にこの木に登るのを見ると、この木が優しく子供たちを育んでくれているかのようだ。木は声こそ出さないが、そこにある生命力は他の生き物に負け劣らないものを持っている。実はこのガヴァの実がシソドワの作品に生まれ変わるのだ。

IMG_39490_2017060500115713e.jpg

「暮らしのエッセイ:続・おんなのこ」→リンク


通常ガヴァの木はトロピカルな海岸沿いに植わっているのだけど、私の住む内陸でも育つことが可能だ。しかし果実の時期は海岸沿いより少し遅れて、7月頃(南半球は真冬)が食べごろ。

5月から6月にかけての今は、小さな緑色のガヴァの実が木に付き、少しずつ大きくなる。このガヴァの実がまだ小さい時期に、私は傷のないものを選び、収穫する。

IMG_5954.jpg
(収穫したてのガヴァの実)

その後、天日干しすると真っ黒に変色し、硬くなる。そしてそこに亜麻仁油を塗り、彫刻刀でいろいろな柄を掘っていく。

IMG_6473.jpg

実は学生の頃、美術の授業が大好きだった私は、中でも彫刻が好きだった。彫刻刀を使って掘っていく作業は、ある種の瞑想の時間だ。集中して続けていると、作業をしながら、違った次元へいくことができる。

IMG_6862.jpg

実は昨日、ネットで日本行きのチケットを購入した。南アフリカの物価で生きる低所得の私にとって、このチケット代というのは、ものすごい勇気とエネルギーがいる買い物である。我が家の予算の都合と、彼らはもう何度も日本に行ったことがあることから、家族会議の結果、今回は子供たちはアフリカにお留守番という結果になった。

日本滞在中に、出店活動や、展示会、ワークショップ、トークライブなどをしようと思うと、子連れというのも、なかなか難しい。残念であるが、1ヶ月ちょっと、母ちゃんと離れて過ごす子供たちが、どのように成長するのかも楽しみである。その間、面倒を見てくれる父ちゃんと、同居人たちに感謝である。

IMG_6496.jpg

実は今年は結構このガヴァの実が収穫できたので、全部私が作ってしまうのではなく、”ワークショップ”という形で、アート好き、手作り好きの人たちに、好きな柄を掘ってもらって、ピアス(またはイヤリング)を作る、というのはどうかと計画している。まだ帰国チケットが決まったばかりで、これから滞在期間のスケジュールを立てる予定だが、オリジナル柄のピアス、というのはちょっと特別に大切にしたいものになるのではないか。


IMG_6479.jpg
(これは頭巾をかぶったモロッコ人をイメージした、“モコッロ人ピアス”ワークショップでは好きなパターンや絵を彫刻刀で掘れるようにしたい。)

私はこのアフリカの暮らしで、お金ではない価値があるもの、というのを常に考えてきた。お金というのは、そもそも「何かを手に入れるために便利なもの」という意味合いがあるのではないかと思っているので、「お金が欲しい」となると、何か底知れぬ欲望に陥りかねないと思う。現に百万円、一千万円、一億円とその数には限りない。

私が考えるお金ではない価値の中に「果樹を植える」というアイディアがあり、ここ数年私はアボカドやレモンなどの種を食べた後、植木鉢に植えていた。モリンガやライチは内陸の気候に合わずに枯れてしまったが、今の所、アボカドとびわ、レモン、みかん、桃、桑の木、リンゴの木などが芽を出して、ようやく木らしくなってきた。去年ホクスバックにマタジーに会いに行った時に出会ったキャロルおばあちゃんからもらった葡萄も少しずつだが育っている。

「旅行記:南アの神秘の森へ スーパームーンの旅《上編》」→リンク

IMG_6855.jpg
(手前がアボカドの木。奥は桑の木。)

木は人間よりも長く生きるので、実がなるのに随分と時間がかかるものもあるだろう。近所のおばちゃんは1994年に植えたアボカドが去年実を着けたというから、気が遠くなるような話だ。海岸沿いでアボカドはそんなに時間がかからないそうだが、私の住む乾季の激しい内陸では成長が遅いのかもしれない。


IMG_6857.jpg
(リンゴの木)

でも私はそれでいいと思っている。もし私が生きている間に食べることができなかったとしても、子供や孫がこの木の実を食べて、笑ってくれればいいな、と思っている。木を植えるというのは、未来に何か残すことでもある。もし子供たちがこの地から離れて、どこかへ行ってそれぞれの暮らしを見つけたとしても、この地で暮らす誰かがこの木の実を食べるだろう。そう想像するとなんだかワクワクしてくる。それもある種、貯金に似た、けれどお金とは違う価値のあることだと思っている。

IMG_6494.jpg


ガヴァの実に彫刻を施しながら、私は日本に想いを寄せる。2年ぶりの日本。チケットを買った瞬間から、現実味が湧いてくる。母の手作りの日本料理が食べたくて待ちきれない。滞在期間は7月末〜9月上旬の予定だ。

作品を置かせていただいているお店など、シソドワがいつもお世話になっているお店の方々、後ほど私の方から改めて連絡させていただきます。

作品のお問い合わせも少しずついただいております。シソドワの作品やワークショップ、トークライブなどに興味がある方や、お店様がありましたら、気軽にメッセージいただけると幸いです。これからも少しずつですが詳細をわかりやすくアップしていくつもりです。

皆様、お会いできるのをとっても楽しみにしています。


IMG_6491.jpg


One Love,


スポンサーリンク



Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://sisodwa.blog22.fc2.com/tb.php/530-99afb525
該当の記事は見つかりませんでした。