命をいただき繋がる暮らし。屠った牛の皮でルームマットを作る - sisodwa
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トランスカイ・暮らしのエッセイ

命をいただき繋がる暮らし。屠った牛の皮でルームマットを作る

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第20回    命をいただき繋がる暮らし。屠った牛の皮でルームマットを作る

IMG_6436.jpg(トランスカイを我が物顔で歩く牛たち)




※アフリカの儀式なので、文中に屠られた肉のある写真があります。

家畜を屠る。このトランスカイに7年暮らす中で、私は動物の命と向き合いながら肉を食べてきた。と言っても、毎回重々しく肉を屠っているのではなく、実際のところはちょっとしたイベントでもあるので、みんな新鮮な肉食べられるという感じでワクワクしている雰囲気だ。

その家畜の親がどの子で、どうやって生まれたのか、どんな性格をしていたのか、どんなものを食べていたのかなど、よく知っている。愛情をかけて育ててきた命だ。その日の食事の「いただきます!」にこもった気持ちは半端ない。骨にこびりついた肉までしっかり食べるのがアフリカ流。

今回、ママのお姉ちゃんの家の牛が儀式で屠られて、その皮をもらった。
セコと私で、この革で現在増築中の部屋の床の上に敷くのにちょうどいいと、マット作りを始めることに。

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(コサ族の儀式で、男性があつまる家畜小屋。その真ん中に屠られた牛が開かれ、来客のために肉を切り分け、焼肉でもてなす。家畜小屋は女禁。)

皮の加工は長年挑戦したいとは思っていたのだが、深い知識もないし、大変な作業だと敬遠していたところがあった。今回はセコが始めた試みに私が便乗した。

とりあえずセコが乾燥させた革をもらったので、そこから肉部を剥がしていった。結構時間がかかる。あとでネットを見ると、柔らかいうちに肉を綺麗に取ると書いてあったけど、水で戻せるのだろうか。やわらいうちだとそんなに簡単に取れるのだろうか。牛は大きな動物なので、結構時間がかった上に、完璧には綺麗にならず。臭いが残るか少し不安。

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本来は牛の脳みそを革の部分に塗り込んでいくのが、コサ族の革のなめし方法だというが、今回は、頂いた日が、屠った日と違ったので、脳みそがない。ミョウバンでも代用できるのだが、ミョウバンもお店に売ってない。今回はなめし加工なしでやってみることに。初心者ゆえ、実験中。

それからセコがフレームを作り、革を引っ張る。そして乾燥。

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そしてとりあえず家が建つまでは、工房の壁の一部にディスプレイ。う〜ん、悪くない。
心配していた臭いもしないし、硬さも壁にかけたりするぶんには問題ない。
でもなめさなかったので、やっぱりバリバリ。

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今回の革の持ち主の牛は「家を開く」というコサ族独特の儀式に屠られた牛だった。(→コサ族リポート
黒い大きな大きな牛だった。トランスカイの草原でそこに生えた草を食べ、力強く生きてきた牛。その肉をみんなで焼いて、煮て、おいしくいただいた。それはご先祖様と家族、村人に、もてなされるおご馳走。儀式の間もたくさんの笑い声が溢れていた。

今回は初めての体験だったけど、家畜の革をこうして使える技をこれから少しずつ、学びながら取得していけたらいいなと思う。牛は結構大変だったけど!

そうこうしていると羊、二頭分の革が手に入った。今帰国の準備でバタバタしていることもあり、全然取りかかれず、今回も乾燥させてから時間がある時に取り組むことに。この羊革は作業を初めてからまたアップするとしよう。水で戻るかなぁ。革の加工などに詳しい方、コメントいただけるとうれしいです。

最後まで無駄なく使い果たす。命の繋がり。お命、いただきます。

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(これは儀式の中で来客にもてなされた焼肉。直火。アフリカ人のシンプルさを表しているかのよう)





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