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日々のこと・日々の想い

「大丈夫。口笛吹いて、大きな流れに身を任せよう」〜アフリカへと続く空を見上げて〜

南アフリカのトランスカイで暮らしていた時、私はその空の下に自分の生きている場所だけを見ていなかった。
その空の下に、旅してきた場所が存在していること、日本があることを日常的に意識していた。その海の向こうにまた違う地球が広がっていることを意識していた。限られたネット環境であり、テレビもない毎日。南アフリカの秘境と呼ばれる場所だったにも関わらず、私は今よりずっと地球を感覚で感じていたのだ。

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(私の村からの景色)

日本での暮らしも2年目になると、アフリカで暮らしていた頃の自分との意識のズレを感じるようになってくる。忙しい日々に追われ、ワクワクドキドキと、いろんなことを楽しくこなしていく反面、自分の核なる部分と向き合う時間というのが格段に少なくなってきた。そして小さなことに心を奪われている自分と向き合う時間もないまま、楽しくも忙しい時間を過ごしてきたように思う。


そんな私には自分が歩いている道に心細くなった時、聞きたい声がある。南アフリカのソウルメイト、マタジー。60歳を超えた彼女はハーバリストであり、実にたくさんのことを私に教えてくれた。南アフリカを離れる時、なんだか彼女と永遠に会えないかもしれないと感じたのだけど、日本のネット環境のおかげで私たちは電話で繋がれる距離にいる。

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(マタジー)

そしていつも長い電話を切る頃には、私はすっかり愛で満たされた気持ちになり、自分を信じる力を取り戻すのだ。いつも私は彼女がどうやって薬草もなしに、私を癒してくれるのか考えるのだけれど、彼女が私をとっても大切に思ってくれていることと、私が彼女をとっても大切に思っていること以外は、答えはでない。

南アフリカで暮らし始めて5年ほど私は友人と呼べる友人ができなかった。日本人がたった一人だったことも加えて、当時の私は孤独と戦っていた。今でも私は一生分の孤独をあの時間で感じたと思っている。

しかしその5年間で私は精神的にとても大きく変わった。教会には属さなかったものの、家にあった聖書を読み、常に神さまとコミュニケーションをとり、自分の意識を見つめ、ただひたすら真っ直ぐに生きようとしていた。それがキリスト教でもイスラム教でも、ユダヤ教でも仏教でも何でもよかったのだと思う。ただひたすら真理に触れたいと、聖書を読んでいた。今思えば、必然的な時間だったのだと思う。

そして移住してから5年目、私はトランスカイで行われたレインボーギャザリングに参加し、マタジーと出逢った。私たちは惹かれ合うように言葉を交わした。お互いの想像する世界や、意識などがとても似ていたのが一番の理由だと思うけど、人と人とが惹かれ合うのに本当の理由などわからない。

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(レインボーギャザリング)

その時から、私は孤独をゆっくりと手放し始めていた。そのあと、不思議なことにそれからは出逢いに恵まれ、心が繋がれる人と出逢い、私の南アフリカの暮らしはとても豊かなものとなった。


私が日本に帰る前、マタジーは私が地球と繋がり続けていけるように小さなセレモニーを開いてくれた。トランスカイのワイルドコーストと呼ばれる美しい海岸沿いで、グレートスピリットに、私と地球が強く結び合うように祈ってくれた。

「忙しい日本の暮らしが始まってしまったら、もうこの感覚に戻ることが難しくなるかもしれないから、、、、。」彼女が言った言葉の意味が今はわかる。


あれがちょうど2年前。あの時の祈りは今も私の中に生き続ける。でも少し日常に追われて、空を見上げるのを忘れていたのかもしれない。

今日、ふと空を見上げた。すると大きな龍の形をした雲が、東の空に向かって泳いでいた。隣で見ていたンペポ も一緒に「ドラゴン!」と叫ぶ。

そっか。私が初めて龍を見たのは、トランスカイの大空だった。
マタジーのセレモニーの時、大きな龍の形をした雲が現れた。あれからちょうど2年か。

日本に慣れることに必死だった2年間。でも今は、アフリカの暮らしを忘れないようにしたいと心から想っている。アフリカを旅した2年間と、トランスカイで暮らした8年間。トータル10年も私はあの大陸で生きたのだ。私が愛してやまないアフリカ。私に地球の上で生きることを教えてくれた。

この空はトランスカイに続いている。
その空の下に、マタジーも、セコをはじめとする、私の愛しいアフリカの家族みんな暮らしているんだ。
日本でもアフリカでも同じ地球の上。同じ空の下。



そう思うと、なんだか心の奥底から力が湧いてくるのを感じた。
と同時に、今まで散漫になっていた自分の意識が、自分の核に戻ってくるのを感じる。小さなことに心を奪われていた自分を抱きしめてあげたくなる。大丈夫。口笛を吹いて、ただ大きな流れに身を任せて生きていこう。


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(ワイルドコーストにて)




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