「新しい時代は私たちの手の中に!」パンデミックの中に見出す希望
緊急事態宣言が出て、ますます自粛一色となってきた。皆さん、いかがお過ごしですか?
まず最初に、最前線でこのパンデミックの中、私たちのために医療現場で働いている方々に、感謝を伝えます。勇敢なあなた方の奉仕なしでは、私たちはこのパンデミックに立ち向かえません。本当に心から尊敬の念を。ありがとうございます。
そしてこの新型コロナウイルスでお亡くなりになった方々とそのご家族の方々に、お悔やみ申し上げます。 合掌。
前回書いた日記「勝手にロックダウン」から1ヶ月が経った。買い物はまとめて一週間に一度。我が家は持病持ちの母と同じ敷地内に暮らしているので、かなり気をつけている。でも母と一緒に暮らしていなかったとしても、同じくらい気をつけていただろう。
自主ロックダウンを始めた当初は、ウイルスの持つエネルギーに怯えていた。すごい速度で広がっていく様子をネットでチェックしない日はなかった。
だが、自主ロックダウン状態にしたことで、ほぼ隔離状態となると、感染の心配はぐっと減り、メディアの感染者情報もあまりチェックしなくなった。すると、心の中から平安が生まれた。私の世界はこの家と庭。あとは人気の少ない山へ散歩に行ったり、散歩したり。
この1ヶ月、私は「今」を堪能しようと、庭の花に癒され、野菜の種を蒔き、自分が自分であることを受け止め、「今」を楽しんだ。心の平安のため、日々の暮らしに瞑想を取り入れた。しばらくするとウイルスへ対する恐怖心は消え、ただ風に身を任せている感覚が私を包み込む。

私はいつだって、起こっていることには意味があると信じている。しかもこのパンデミックは、全人類を巻き込んだ地球全体のことだ。誰一人として「人ごと」だと思える人はいない。全人類の意識が一つになり、何かに取り組むことなんてこれまであっただろうか。
中国から始まったこの新型コロナウイルスは、ほんの数ヶ月のうちに世界全体に広がった。国境も関係なく、肌の色の違いも関係なく、すごい速さで広がっていた。そして私の南アフリカの我が家があるトランスカイまでその手は届いた。私たち人間はそれだけ繋がり会っているということに、正直驚いた。
でもなぜ今、このウイルスが地球に来たのだろう。
これは世界がこのような状況になって、常に私の胸に引っかかっている声。

もちろんこのパンデミックで職を失い、生活に困窮する人たちも大勢いる。私もイベント活動や、作品展などのイベント活動をストップさせざる得なかった一人。でも今日1日を食べていけているのだから、お金で泣くことはしたくないと思う。夫セコの口癖が「お金で泣いたら人生泣きっぱなし」だった。今こそその言葉を心に、今あるものに満たされて生きたいと思う。
そして、私たちはパンデミックの副産物として、家族と過ごす時間を与えられた。突然自分の今までやりたくてできなかったことをする時間ができた。確かにパンデミックは恐怖である。でもそれと同時に、私たちは掛け替えのない「時間」を手に入れた。アフリカに10年もいた私は、常日頃から「日本人は本当に時間がない暮らしだなぁ」と思っていた。仕事だ、友達だと、なんだかんだ言って、自分の内面と向き合う時間というのが本当に少ない。でも今、突然与えられたボーナスタイム。
焦る気持ちや不安な気持ちもあると思うが、正直、このパンデミックが終息するのか、始まったばかりなのかも私たちにはまだ、分かり得ない。だったらちょっと無責任なって、与えられた時間を満喫するのが、今の健康的な時間の過ごし方だと思う。それには感染しないようにすることが大切で、そこは絶対甘く見ない方がいい。
私はここまでコロナがもたらした現状を見て、もうビフォーコロナの暮らしには戻れないと思ってる。今は時代が大きく動く変動期。そう思うとじっと時代が動くのを、他人事のように見てこの時期を過ごしたくないと思う。今が時代の変動期であるならば、自分が変わる他ない。私が見える世界が宇宙まで続くのならば、私が変わることによって、地球や宇宙は変わるのだ。そしてこの時期にできることから、より良い世の中を作る意識で動こうと思う。その一歩がこの1ヶ月で始めたホームスクーリング 。

私はこれまでにこんなに子供の教育に関わったことはなかった。学校任せだったな、と思う。今私はホームスクーリング を始め、子どもたちと一緒にこの時間で学びを楽しんでいる。私が教えることは教えるし、You Tube先生にお世話になることもある、一緒に学ぶこともある。
この1ヶ月で「楽しむ、自分で考える、クリエイティブに!」をモットーに家庭菜園、工作、DIYリノベーション、ブレボー 、山散策などいろんなことに取り組んできた。

そこには家族への愛はもちろんのこと、それと同時に子育ては未来を育てることだな、と実感している。この子たちはいつか大きくなり、未来を生きる人間だ。私は子どもたちを通して未来を創っているんだな、という可能性にワクワクしている。そして、この我が家で起こった小さな革命をいろんな人にインスパイアしたいと、instagram や facebook で発信することにした。小さな活動だけど、少しずつではあるが、反響の声もあり、少しでもこの休校の時期に子どもに関わることの価値観を高めたいと思ったのだ。

先日、友人がfacebookでシェアしていた「小さな哲学者たち」というドキュメンタリーを見た。フランスの公立幼稚園で試みられた幼稚園児に哲学を教えるクラスのドキュメンタリー映画。それはとっても興味深くて、私は早速、夜寝る前にロウソクを灯しして哲学タイムを子どもと一緒にするようにした。「どうして私たちは生まれたのか」「新型コロナウイルスって何だろう?」というお題から「うんちってなんだろう?」ってお題まで、いろんなお題で話している。常々私は人間に必要なのは哲学と心理学だと思っていた。それを子どもに伝えるいい機会である。
自宅でやっていた寺小屋 子供 英会話クラスもズームでやることにした。子どもに英語を教えることも、とてもやり甲斐がある。これからは英語は絶対に話せた方がいい時代だ。そして、私の方も毎回zoomで見る子どもたちにパワーをもらっている。この1ヶ月、私は国内外問わずいろんな友人とオンラインで繋がり合い、考えや、その国の現状などを交わし、このパンデミックを捉えてきた。
今回、日本の政府がいかに腐敗しているかということがわかった。誠実に国民に寄り添うという意識もなければ、国民の心を引っ張っていくようなリーダーシップもない。心からのメッセージは皆無。ただ、これまで経済発展のために存在していたかのようであり、今の政権から美味しい思いをしている人たちに多大なサポートを受けているという、恥ずかしくも腐敗で成り立っている政府。それが私たちの選んでいる社会。
私はあまりこう言った政府の批判を好んで書かないのだが、今の変動期に私たちの意識を変えることはまず、きちんと国民の生活に寄り添った考え方をした人たちを政治に求めることが大切だと思う。国民の意識が成熟したものとなれば、国は変わるはずだ。今までの「どうせ政治家だから」とか、「恩恵を受けているから」とかいう容認はやめよう。自分たちの命を左右する政治。そこには人道的な考えかができる人間が選ばれるべきだ。NHKで放送された歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリのパンデミックに関するインタビューがとても鋭かったので、もし機会があれば、ぜひ見てもらいたい。
私はウイルス感染の恐怖を感じながらも、これから新しい時代に向けて、みんなでポジティブな世界を創っていこうよ!と思っている。恐怖のままたくさんの不条理なことを容認して新しい法律や、決まりができないように。簡単にプライバシーが侵害されないように。民主主義的な考え方で物事が進んでいくように。そして一度胸に手を当てて自分に聞いてみる「今までの暮らしに本当に戻りたいの?」と。
人種や国にかかわらず、私たち人類一人一人が創っていく新しい時代。それをみんなでポジティブにイメージしてみよう。まずは家族から。周りから。みんなの持つ宇宙が変わる時、きっと素晴らしい時代が来る。もっとおうち時間を大切にできる時代。家族を大切にできる時代。
そのためには、この時期にできる一人一人の精神的成長がとても必要だと思っている。その時間はある。今は内面を磨く時間。自分の心の声に耳を傾けること。自分が新しい時代を創っていくという意識に持っていくこと。それを大切にこの時間を過ごそう。
離れていても、私たちはつながっている。いつかコロナが去った時、会いたかったよー!って抱きしめ合おう!大好きな音楽に身を揺らそう!その日を胸に、今は修行の時。みなさん、どうか心を強く、この時期をポジティブに乗り越えましょう。
I miss you and love you a lot !

(今年最初のキアゲハが、蛹から出て来た。新しい世界へ飛びたとう!)

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